園の12ヵ月

1学期

4月

4月

 園庭の桜、菜の花やチューリップが花を咲かせ、新入児を迎えてくれます。

 園生活が初めての新入児たちも、遊びやすい環境と保育者の丁寧な関わりの中で数日も経つと園生活が安定してきます。

 進級児は学年がひとつ大きくなったことで喜びに溢れています。庭の一角に各学年ごとに”ちびっこ畑”を作り、野菜の種蒔きを行い、成育・収穫に期待を持たせます。

5月

4月

幼稚園の空には、年長児の共同制作による大きな鯉のぼりが泳ぎます。

 陽気に誘われ園庭の木立ち・草むら・土の中から様々な虫たちが姿を見せ始め、子どもたちは虫探し、砂場あそび、泥山のだんご作りなど、自然と触れ合う遊びを活発に行います。

 園庭の一角では「田んぼ」に水が張られ、年長児が代かきと田植えを経験します。

6月

4月

 この時期になると保育者との信頼関係がしっかりと築かれ、クラス活動も充実してきます。

 畑の野菜が実り、収穫が始まります。自分たちで育てた野菜を試食するのは格別の味で、野菜嫌いだった子も食べられるようになるいい機会となります。

 暑い日が多くなるとプール遊びが始まります。年に一度の「ボディペイント」は、体中に絵の具を塗る遊びでこの季節ならではの活動です。

7月

7月

 普段から裸足を促していますが、この頃になると裸足の大好きな子がどんどんと増えてきます。

 汗をかきながらも涼しい木陰を選んで遊びが活発に行われ、丈夫な身体が自然に培われていきます。

 一学期の最後、年長児は県立名栗げんきプラザにて一泊二日のお泊り保育を体験し、山の自然を満喫してきます。

8月

7月

 夏期保育は2週間あり、毎日プール遊びを楽しみます。

 夏期保育の最終日は「夏まつり」です。浴衣を着て、おみこし、盆踊り、出店などで楽しく過ごします。我々教職員はこの日のために練習を積んだ”和太鼓演技”を披露し、二学期から練習を開始する年長児にとってのよい刺激とします。

 夏休みでも預かり保育はお盆休み期間を除いて行われます。

2学期

9月

9月

 夏休みが明けると運動会に向けた遊戯や競技の練習が始まります。子どもたちは、次第にクラスの一員としての仲間意識や連帯感を芽生えさせます。

 練習の合間には田んぼの稲刈りを年長児が行ないます。刈り取った稲は、「日干し→脱穀→もみ擦り→精米→試食」と一連の過程をみんなで実体験します。

 

10月

10月

日頃の体育活動の集大成となる運動会、一つ一つの競技に全力で取り組みます。地区体育祭にも全園児が参加し地域交流を図ります。

 涼しくなると庭には秋の虫たちが姿を見せ、虫探しや木の実・草の実・落ち葉のままごと遊びが盛んとなり、自然と溶け込んだ活動が展開されます。クラスの連帯感や友達関係がぐんと深まるのもこの頃です。

11月

11月

 お店やさんごっこの活動を通して、工作・物の売り買い・友達との協力・役割分担等、様々な経験を積み、社会性を伸ばします。

 やきいも会は年長児が畑から収穫してきた芋を使い、皆で焚火を囲んで座り、フーフーと美味しくいただきます。

 年少、年中児はみかん山に出かけ、みんなでみかん狩りを楽しみます。園庭の大木イチョウが色づき、幼稚園はだんだんと秋色に染まっていきます。

12月

12月

 異年齢の子ども達が一緒に活動する「たて割り保育」を上旬に行い、年上・年下の友達関係を深める機会をつくります。

 クリスマス会は子ども達の歌や合奏のほか、工夫をこらした出し物が次々と繰り広げられ、2時間があっという間に過ぎてしまう楽しい行事です。

 そして2学期も終わりに近づき、「もちつき会」で力いっぱいお餅をつき、冬休みを迎えます。

3学期

1月

1月

冬休みが明け、年賀状のやり取りをきっかけとした郵便ごっこやカルタ、すごろくなどの正月遊びを楽しみます。郵便ごっこは文字への興味が自然と高まる機会にもなります。

 中旬からはいよいよ発表会に向けての練習が始まります。遊戯や歌、合奏、年長児は和太鼓、それぞれの練習にみんな一生懸命に取り組みます。

2月

2月

 一年で最も寒い季節ですが、鬼ごっこや縄跳び、身体を動かす遊びをたくさん取り入れ、寒さに負けない丈夫な身体作りを心がけます。

 豆まき会では恐そうな鬼に勇気を出して豆を投げつけます。

 発表会は大勢のお客さんを前にして大舞台に立つ機会となります。この経験は幼稚園生活のかけがえのない思い出となり、これから先の大きな自信にもつながって行くようです。

3月

3月

 発表会が終わってもその余韻が残り、園庭に設けた「特設ステージ」では毎日、舞台の踊りを楽しむ子どもたちの姿があり、保育者の心を和ませてくれます。

 幼稚園生活の終わりに、卒園を間近にひかえた年長児は「お別れ遠足」に出かけます。間もなくお別れする先生やお友達といつもより長い時間を過ごすことで絆がさらに深まります。そしていよいよ卒園式、お別れの言葉を唱和する子ども達の瞳は、新しい世界への希望に輝いています。

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